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対処すべき課題

対処すべき課題

大変革期のただ中にある自動車業界にあって、事業会社としての生き残りをかけて、当社グループでは以下の課題に重きを置いた取り組みを推進してまいります。

車体領域のシステムサプライヤー(Tier 0.5)への進化

世界中で進む急速なEVシフトへの対応のため、自動車業界各社は、EVとして競争力ある車両開発や電池、モーターといった新たな領域の開発に工数を割くと同時に、世界各地で新たな調達網(サプライチェーン)を構築することが急務となっています。これらの多大な工数を賄うために、完成車メーカーは外部リソースとしてのサプライヤーの活用を拡大することが想定されます。当社はこれを商機と捉え、これまで培った車体一台分解析技術と生産技術を駆使するとともに、外部とのアライアンスを積極的に検討、活用することで、一次メーカーと称される現在の「Tier 1」サプライヤーから一つ上のステージである「Tier 0.5」に進化し、開発から量産までを完成車メーカーから一括受注する「車体領域のシステムサプライヤー」としての事業モデルを確立することを目指しています。
現在、開発連携、生産能力補完、材料・設備調達の観点から、企業間のアライアンスを各領域で構築し、これにより増強されたリソースを基に、東京都に所在する自社拠点の実証ラインにて複数のEV関連技術を実証しています。外部アライアンスの強化を継続するとともに、早期の事業化に向けて引き続き取り組んでまいります。

スマートファクトリーの実現

自動車の電動化は、当社の商品である車体部品の造りを大きく変える可能性を有しており、従来は複数の部品で構成されていたコンポーネントを一体加工する「ギガキャスト」技術の登場もその一つの兆候とみなされています。この車体構造の変革は、生産方式、ひいては工場のあり方そのものの変革を伴うものであり、次世代の工場は、これまで以上の生産性と信頼性を備えることが求められています。
この課題に対して当社グループでは、生産性及び信頼性向上の取り組みとして、「知能を持った賢い工場(生産ライン)」「生産量の変動に追従できる柔軟な生産体制」をコンセプトとする未来の生産工場づくりに取り組んでおり、「工場内物流の無人化」「製造工程の無人化」「自動検査の導入」「現場のビッグデータ活用」を推進し、「高品質、低コスト、高度なオペレーション」によるスマートファクトリーを実現することを目指しています。このコンセプトを具現化するものとして、現在新たに建設中の中部工場(岐阜県海津市)及び中国の南沙工場では、最先端のテクノロジーを導入し、生産の無人化に加えて、無人搬送車(AGV)・無人フォークリフト(AGF)の導入及び倉庫システムとの連動による物流の無人化を実現する予定です。
これらの新工場での検証結果も加えたグループ内での先行する実績・知見に改善を重ね、世界各地に展開するグループ各社に水平展開することで、グローバルでの収益力の向上を図ってまいります。

人的資本への投資

「人間性尊重」の社是に基づき、人財こそ最も重要な経営資源と位置づけて、「全ての従業員に成長の機会を提供し、自主的なスキルアップの支援」と「次の時代に向け新たな価値を生み出す人財の創出」を方針として、従業員とともに成長する取り組みを推進しています。
重点施策として「従業員一人ひとりの成長の支援」「多様な人財の活躍の後押し」「経営幹部候補人財の育成」「専門人財等の採用」を掲げ、女性活躍推進については、2028年までに女性採用比率を25%、女性役職者比率を2023年3月期比で1.5倍、男性育児休業取得率を30%以上、多様な働き方を支援する新規施策を1件以上実施する等のKPIに基づく予実管理にも努めています。
また、昨今の人財の流動化への対応として、従業員の定着化を目的とした人事制度の整備、福利厚生の充実、「健康経営」の推進・拡充等の「働きやすさ」の向上のみならず、従業員一人ひとりが「働きがい」や「ジーテクトで働く意義・メリット」を実感できることが重要であるという認識の下、経営層とのコミュニケーション強化、管理職層の研修拡充や若手層へのヒアリングによるマッチングの実施等のエンゲージメント向上施策を強化・推進してまいります。

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