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CSR

第三者意見

2019年8月9日現在

川村 雅彦

サンメッセ株式会社
サンメッセ総合研究所(Sinc)
所長・首席研究員
川村 雅彦(かわむら まさひこ)

2019年6月からサンメッセ(株)のサンメッセ総合研究所(Sinc)の所長・首席研究員を務める。(株)ニッセイ基礎研究所の客員研究員(元ESG研究室長)、(特)環境経営学会の副会長、(社)BERCのフェロー、(社)サステイナビリティ人材開発機構の代表理事、(株)ディスクロージャー&IR総合研究所の上席客員研究員なども務める。
1976年九州大学大学院工学研究科修士課程(土木)修了、三井海洋開発(株)を経て、1988年(株)ニッセイ基礎研究所入社。専門は環境経営、CSR経営、統合思考・報告、気候変動適応、XaaSなど。著書は『SRIと新しい企業・金融』、『カーボン・ディスクロージャー』、『統合報告の新潮流』、『CSR経営パーフェクトガイド』、『統合思考とESG投資』など。

CSR報告の構成:グローバル企業としての報告の充実を

CSR報告書の構成自体はほぼ完成の域に達しています。CSRテーマとマテリアリティの関係および全体総括表の必要性を昨年指摘しましたが、今年は「CSR活動概要(計画と実績)」として新たに掲載されています。これでCSR体系と取組内容、さらに計画と実績や課題が明確になりました。ただし、これまでは目標も実績も単年度の発想でしたが、今後は中長期の時間軸が必要です。
海外に生産拠点が広く分布し、海外売上高比率も8割に迫る貴社は、グローバル企業そのものです。しかし、記載内容は依然として国内中心であるため、情報開示もグローバル化することが求められます。「グローバルCSR会議」が開催されていますので、そこで具体的に何が議論され、どのように取組を推進し、何が課題かを報告すべきです。さらに、各国での社会貢献活動を超えたCSR経営の報告も必要となります。

CSR報告の内容:戦略としてのグローバルCSR経営を

環境面の取組と開示は進んでいます。環境負荷はグローバルデータが地域別に時系列で掲載され、GHGのスコープ1と2の記載は評価できます。しかし、CO2排出量削減目標は「2013年度比9%改善」のままで、パリ協定やSDGsに積極的に貢献しているとは言えません。そこで再生可能エネルギーの導入を含めて、SBT(企業版2℃目標)にトライされてはいかがでしょうか。
社会面では人財育成・人権と労働安全衛生について、国内取組の定性的な説明が多く、その成果は不明です。連結従業員の86%を占める海外従業員に関する記載もありませんが、日本の労働慣行とは異なる国々では人権・労働リスクとなりえます。なお、女性活躍では2019年4月に女性管理職を5名登用とあり、一歩前進です。
SDGsについては、自社の取組と目標の紐付け(ロゴの貼り付け)だけでは、領域が同じと言っているに過ぎません。求められていることは、2030年のSDGs達成への具体的な貢献であり、ターゲットレベルでどのような定量目標を立て実践しているかを記載すべきです。国内では内閣府のSDGsアクションブランを参考にすることもできます。
自動車産業はCASE革命の真っただ中にあり、貴社も未来のモビリティ社会を見通して、様々な変革に挑戦されています。若手管理職を中心に「2030年ビジョン」を構想中であり、トップメッセージでは「社会が持続的に存在しなければ、私達に未来はありません。」と明言されているように、本業を通じた社会課題解決の進展に期待します。

第三者意見を受けて

川村様には、当社グループの「CSR報告書2019」に対し、貴重なご意見を賜り誠にありがとうございます。
報告書でご紹介した当社の取り組みに対し、一定の評価をいただいた点につきましては、今後もCSR活動の取り組みへの大きな励みとなります。
一方で、頂戴したご意見は引続き当社への期待の表れと受け止め、今後のCSR活動に活かしていきたいと考えております。
今期より、女性社外取締役・女性管理職の登用をはじめ、ダイバーシティ委員会も発足し展開しておりますが、如何に本業に通じた持続的な活動がグローバルにも出来るかが、課題としても認識しています。持続的にCSR活動に関する取り組みを活発化させ、あらゆるステークホルダーの皆様にも理解していただけるよう、グローバル企業として充実した「CSR報告書」の発行を目指してまいります。

CSR活動事務局:経営企画室

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