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仕事紹介&社員インタビュー
金型製作
生産の現場で、
設計を学ぶ。
技術本部 プレス技術1部
金型技術1課設計係
W.Y
工学部 機械機能工学科卒
2013年入社
CADの前で、固まった。
W.Yが担当しているのは、自動車車体骨格部品の製造には欠かすことのできない、プレス金型の設計だ。ジーテクトの商品開発・営業と、完成車メーカーとの間で共同開発された製品データを基に、使用される材料、型の使用が想定される拠点、プレス機の特性を十分理解し、最も効率よく車体部品を生産できる金型をつくる。配属後にW.Yがはじめて担当した金型は、コイル状の鉄板をカットする、初心者が設計しやすい構造の金型。とはいえ、金型の知識はほぼゼロ。大学でCADを触ることはあったが、聞きかじった程度の知識。いざ金型の図面を書こうとした時に、文字通り固まってしまった。「あの時は、落ち込みました。1日でも早く設計者としてのスキルを身につけたいと思っていたのに、最初の1本の線がなかなか引けなかったので」。「最初だから、時間はかかる。あせらずに覚えていけばいい」。まず、上司からもらった猶予期間は2か月間。W.Yは上司からもらった最初のチャンスを絶対に活かすため、分からないことは自分で調べ、自分の意見を常に持つことを心掛けた。上司とやりとりすること2か月間、カット型の設計をやりきった。W.Yはこの配属直後の経験が今の設計の応用力の原点だという。W.Yは現在、入社から培ってきた金型の知識を応用し、絞り型、カム機構を使った金型等、様々な金型の設計に取り組んでいる。
新しい学びは、現場にある。
W.Yが勤務する群馬工場では、金型の設計、製作から生産までを一貫して行っている。金型の出来を試す、トライに立ち会うことも、実際に部品の生産にも立ち会い、検証することもできる。それが、設計者にとって大きなやりがいになっている、とW.Yは言う。「自分の型を見に来なさい、とは現場からもよく言われますね」。想定していた通りにプレス加工ができるか、自分の目で確認し、現場のベテラン社員と対話をすることで新たな気づきがあり、次の設計に活かされていく。また、彼の使命は、もちろん図面通りの形状を出すことでもあるが、現場で働く人を考えたユーザビリティ優れる金型を設計することでもある。そのため、W.Yは現場とのコミュニケーションを大事にし、そこで得た学びを自分の設計に織り込むという姿勢を欠かさない。そんなW.Yが目指す究極形は、プレス領域の上流から下流までを見渡せる設計者。「少しでも早く、実際の金型製作と解析にも挑戦したいですね。」W.Yの設計者としての夢は広がっている。