商品開発部 商品設計課 主任
D.M.【C&C栃木】
D.M.(2012年新卒入社)
機械工学科出身。埼玉工場での1年間の現場実習を経て、商品設計課に配属。完成車メーカーのお客様とやりとりしながら製品の仕様を社内の各部署と検討し、工数やコストを考慮した設計と並行し、主任としてチームを牽引している。
もともと車やバイク・機械などに興味がありました。自然とものづくりに興味を持つようになり、就活では自動車業界を中心に活動していました。そのなかで車体を扱うジーテクトに入社した最終的な決め手は、デザイン・性能が直に影響する部品であること。そして車が輸送機器としての機能を持つ以上、これからどんな変化があったとしても車体はなくならないと思ったからです。
この課は完成車メーカーさんへの提案を行う部署で、プロジェクトに取り組む期間は長いもので2年程。金額でいうと、機種にもよりますが、数億単位の仕事を担当する事もあります。
お客様への提案は「1.ご発注を頂いてからジーテクトで量産するための提案」と、「2.コンペでご発注をいただくための提案」の2つ。
量産を実現するには、お客様が望むコスト・性能・精度をクリアしなければなりません。私たち商品設計課では、自社の設備体制や加工基準を確認し、社内の溶接技術やプレス技術と相談した後、メーカーさんの要望だけでなく、自社としてもメリットが出るような数やコストの計算をし、提案をします。
当初お客様が要望された通りに作れるのが一番ですが、コスト・性能・精度を考えるとそのままでは量産を実現できない条件があることも多いです。そんなときに商品設計課の私たちがお客様とやりとりして優先順位を整理し、それをクリアできる提案を考えていきます。
例えば、他社より少ない設備でコストを削減しお客様の要望を叶えるには技術力が欠かせません。また、コスト削減の際、生産台数などに応じて設備・材料費どちらを削るべきか、最適な選択肢を提案するためには提案力が必要です。
そうした提案を実現できる技術力と構想を練る経験値を磨き続けていることが、他社との競合の中でも、ジーテクトを選んでいただける理由なのではないかと感じています。
こういったお話をすると、「長年車体をやっているノウハウがあるから、技術力や提案力を磨き続ける必要はないのでは」と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、車の性能が進化し続けている事を見ればわかるように、メーカーさんが目指す性能や品質も上がり続けているため、残念ながら前と同じ提案では全く通用しないんです(笑)。
だから、都度新しい形状や工法を自分で考えて他の部署に相談しながら設備の構想を練り、お客様に提案するというサイクルを高速で回しています。常に新しい課題に取り組み続けている感じですね。まあ大変ですけど(笑)2つとして同じ仕事はないので、面白いなと思います。
今後はこうした難易度の高い提案を若い年次でも考えられるように、今まで積み上げてきた経験を組織知にしたいと考えています。これは全社的にも動いているところですね。私たちの課では係長・主任クラスが集まって、「こういった事例のときにはどのような受け答えをしたか」、「望ましい対応方法は何か」などの経験をシェアし、ナレッジとしてまとめていっている最中です。
このナレッジを教育に活用することで今よりも早く活躍できるようになりますし、課として人材を大幅に成長させることができるので、早く実運用できる形にしたいというのが今の目標です。それを実現して、さらに自身をキャリアアップさせていきたいですね。
個人的に感じているジーテクトの魅力は、大きく分けて環境・文化・事業の3つです。
環境の魅力でいうと、海外とのビジネスができること。会社全体でいえば世界各国、私のチームはタイとインドとのやりとりがあります。今はコロナ禍で現地には行けていないのですが、頻繁にWeb会議で現地とやりとりをしています。英語を使って難易度の高い交渉を行う経験は、自分のキャリアにとっても、大幅なスキルアップになっていると実感しますね。
文化的な魅力は、言いたいことを言わせてもらえる点です。例えば、お客様への提案を出す前に社内で検討する際に若手である僕が意見をしても、頭ごなしに否定されることはまったくありません。
「言ってみたら良いんじゃない?」、「伝え方をこうしたらいいんじゃない?」というようなコミュニケーションが基本です。入社前は大企業の自動車業界というと、あまり若手が意見できない文化なんだろうと勝手に思っていたのですが(笑)、常に肯定的なコミュニケーションをとってくれるので仕事がしやすいなと感じています。
事業面での魅力としては、街中で見かけられるような製品に携われるという点です。ほとんどの完成車メーカーに車体を卸しているので、量産された車を街中で見る機会が多いですし、見かけると自分のやった仕事だという誇りと、当時の達成感を思い出して嬉しくなります。
なので、こういった環境や文化がある会社で働きたいと思う方には向いていると思いますね。若手から活躍できるフィールドで自分の実力を伸ばしていきたいと思っているなら、ジーテクトで思いっきりチャレンジしてほしいと思います。それができる環境は、用意できているので。
※所属・役職・内容はインタビュー当時のものです。