プレス技術1部 プレス技術1課
A.K.【テクニカルセンター】
A.K.(2020年新卒入社)
高専 材料工学科出身。プレス金型の進捗と工場への導入を担当。2年目ながら、1人で現場に訪問して経験を積むなど、日々成長するためのチャレンジを欠かさない。
高専時代は材料工学科で、金属の材料組織の研究をしていました。研究内容が軽量材関連ということもあり、飛行機・新幹線などに関わる仕事を選ぶ人が多かったのですが、私は輸送機器の中でも一番身近な存在である自動車業界を就活のメインに置いていました。
数ある企業のなかでジーテクトを選んだのは、ホットスタンプ技術や軽量構造材料の仕様が研究していた内容と類似していたこと、そして女性が活躍できる会社だと感じられたことが決め手です。自動車業界は男性ばかりというイメージだったので、性差なく活躍できる環境というのは大きな魅力でした。
実際に入社してからは「研究してきた分野なのに、知らないことがこんなにもあるのか」と驚かされることが多かったです。また、就活の時には想像できなかったほど幅広い技術があることを知り、驚くと同時にこれからそれだけ多くのことを知っていける喜びを感じました。
ただ、正直に言うと生産(現場)研修の前までは、自分が現場で働くイメージをあまり持てていませんでした。研修を通じて、製品を作っている現場が非常に重要な役割を担っていると改めて実感できたことが、本当に良い経験になったと感じています。
技術研修はローテーションで多くの部署を経験するので、ジーテクトの仕事や技術をそれぞれの観点から学ぶことができ非常に勉強になりました。会社内のあらゆる部署で顔見知りの先輩方ができたのも嬉しかったです。プレス技術は生産本部など、他部署との関わりも多い部署なので、関係性が構築できたことが非常に役立っているなと感じます。研修の設計に関しても、新卒社員がこれから仕事に取り掛かるに当たって必要な仕事の流れ・部署同士の関わり・他部署との関係性構築などができるようにしてくださっているのが、本当にありがたいですね。
私が今所属しているプレス技術は金型メーカーさんに作っていただいている金型の進捗管理とチェック、工場への導入を担当しています。
具体的には金型が日程通りに出来るか・品質規定を満たすものになっているか・量産に値する生産性に仕上がっているかなどのチェック、工場に持っていって量産と同じペースで使って不具合なく生産できるか、量産に耐えうる金型になっているかを確認するトライという業務を行って生産現場へ引き渡すという仕事です。
業務の中で難しさを感じるのは、金型に関する技術的な知識が必要になること、そして金型メーカーの方に指示・交渉をすることの2点です。1つ目の難しさは、進捗を管理する際、「精度が出ない、生産性が悪い」という話があったときに、技術的な観点で「こうすれば解決できる」という対処法がすぐに提示できないところにあります。
2つ目の難しさは、経験の浅い私が金型メーカーのベテランの方に対して指示や交渉をしなければならないことです。ただ、伝わりやすい話し方を意識することは今でもできるので「簡潔か・事象と感情を混ぜて話していないか」などは特に心がけています。
これらの難しさを克服するには、技術力と経験が必要です。しかし、急に身につけられるものでもないので、今自分にできることにチャレンジしつつ上司や先輩の力をお借りして仕事を前に進められるよう努力しています。
これまでの仕事でやりがいを感じたのは、金型メーカーさんと弊社で対策・検証した結果、不具合を解消できたときや、金型を生産現場へ引き渡す移管ができたときです。どちらもメーカーさんとジーテクト社員、皆でひとつの仕事に向かって一生懸命になっている姿を体感できたので、本当に心が動かされました。
こうした機会はもちろん、日常でも働く楽しさを感じられる場面はたくさんあります。これは、課員同士の仲が良く、話しやすいことが大きく影響していると思います。
例えば工場でパネルを見ている人が1人いると、その人を中心に自然と他の課員が集まってくることがあります。そこから皆でパネルを囲んで見てみる、議論が始まるなど、自然に会話がスタートする感じです。雑談のときは他愛もないそれぞれの時代に流行っていたお笑い芸人などの話をして、盛り上がったりもします(笑)。
他に入社して良かったと感じるのが、信じて任せてもらえることです。2年目の私でも、フォローをいただきつつ仕事を任せてもらったり、自分で考える機会を与えてもらえたりすることで、現場力や業務に直結する行動力が身につけられる職場だと感じます。恐らく他社では、こんなに任せてもらえる機会はないのだろうとありがたく感じながら、毎日の仕事に取り組んでいます。
今後の目標は1人でトライに行けるくらいの知識や経験を身につけて、早く独り立ちすること。その先は先輩方のように、自分の担当プラス、他メンバーの補佐ができるような存在になりたいですね。
ジーテクトは裁量が大きいので、自主性を持った方が向いていると思います。教えてくださる先輩や上司に対する誠実な姿勢はもちろん必要ですが、それをすべて受け入れるのではなく、きちんと自分の意見があり、それを伝えられることが重要だと感じます。
今やりたいことがあるという方にはぜひ、ジーテクトの環境でチャレンジできる楽しさを存分に感じて働いてほしいと思います。
※所属・役職・内容はインタビュー当時のものです。